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天然藍灰汁醗酵建ては日本の藍染の黄金期である江戸時代を中心に行われていた方法です。
化学薬品を一切使わず、自然界からとれる原料のみを用いるため、布やそれを身につける私たちだけでなく、環境にとっても非常に優しい染色方法です。
灰汁醗酵建ては、蒅(すくも)と灰汁の他に、日本酒、ふすま(小麦の外皮)、石灰を使用し、
徐々にかさを上げながら液を発酵させていきます。
建てはじめてから1週間ほどで、ようやく布を染められる状態になります。
現在、灰汁醗酵建ての藍染は全体の数%程度と言われています。
近年では、石油を原料に化学的に藍染と同じような色素を合成した「インディゴ」を使用した
薬品を用いて作る液で染められたものが多くを占めます。
この合成藍は、灰汁醗酵建てとはくらべられないほど手間もコストもかからず、
容易に濃い色を染めることができてしまいます。
そしてそれらの多くが、本藍や正藍などとうたわれ市場に出回っているのが現状です。